こんにちは。江口紋乃です。
離婚するための覚悟って何だと思いますか。
子供たちを引き取って一人で育てていく覚悟、それには一人で稼いでいかなければならないという覚悟も同時に付いてきますね。
子供たちから父親を奪ってしまうという覚悟もあるでしょう。
しかし、全て一人で抱えて生きて行かなければならないという覚悟は全くもって必要ありません。
覚悟より準備
離婚するための覚悟を決めることは必要です。しかしもっと大切なのは準備です。
準備というのはこれから始まる新しい生活の準備です。
もし仕事をしていない主婦の場合は収入源の確保ですよね。実家に戻るのかそれとも子供たちとアパートで暮らすのかなど生活していくための準備はしっかりしておく必要があります。
環境を整えるのに時間がかかるかもしれませんがそこはかけてください。
めんどくさいことから逃げないで
一番面倒に感じるのが、相手との話し合いですよね。
養育費、親権問題、慰謝料、財産分与など話し合わなければならないことがあります。
ここで感情的になり面倒だからといってそのまま離婚してしまうとあとで後悔することになってしまいます。
子供のことを一番に考える、自分自身のことを考えるのならば冷静になり一つずつ整理していくことが大切です。
その作業は現状と向き合わなければならないのでとても辛い作業になるでしょう。
しかし、これからの幸せのために必要だとすればもう一踏ん張り頑張ってください。
離婚の準備に必要なこと
まず、ご自分の現況、状況を確認してください。
離婚理由はなんですか?
仕事はしていますか?
お子さんは何歳ですか?
借金はありますか?
資産などの名義はどなたですか?
住居は、実家などの家族関係はどうですか?
相手は話し合いができそうな方ですか?
現状を把握した上で今後必要になるであろうことを整理していきましょう。
離婚理由によっては証拠を残しておくなどの準備が必要です。例えばDVが原因の場合、怪我をしたのであればその写真を撮っておく、浮気も写真やメールなどを保存しておくなどできる限りの証拠を持っておくことで正当な離婚理由として有利になります。
その場合、養育費などの話がもつれてしまう相手だったという場合が多いので弁護士に相談するのも一つだと思います。
仕事をしていない場合は離婚後の仕事を探す、貯金する、仕事を持っている場合でも時間帯や給料形態が今後そのままでも大丈夫なのかという確認をしてください。
お子さんの年齢によっても今後の動きが変わってきます。まだ小さいなら保育園に入所しているとしてその送迎を手伝ってもらえる環境なのか、それにより仕事の方向性も考えなければなりません。
幼稚園は地域によって午前中のみだったりしますのでそこもしっかり確認する必要があります。
借金がある場合、要はローンなどの支払いですね。それも名義の確認をして今後どうするのかを話し合います。
夫婦だと携帯電話や生命保険、自動車の名義などが夫もしくは妻で統一している場合がありますのでそこもしっかり確認してくださいね。
児童扶養手当も支給されるまでは時間がかかる場合があります。私は半年以上かかりました。
住んでいる地域により審査基準が異なるので初めはあてにはしないほうがいいでしょう。
支援団体の貸付制度や母子寮などもありますので調べておくといいと思います。
大切なのは今後のあなたとお子さんの生活
DVなどで危険な状態である場合は準備などしている時間はありません。
専門の施設へすぐに相談して安全を確保することが大切です。
話し合いがなかなか進まずに泣き寝入りしてきたというクライアントさんは多く、その中でも「元旦那が養育費を払わない」「生活費が足りない」「体調を崩しても預かってくれる人がいない」というご相談はあとをたちません。
終いにはとても苦労し、あんなに離婚を望んでいたにも関わらず後悔するという方や元旦那がいいように見えてしまうという現象も起きています。
共通しているのが元旦那への同情心、自己犠牲心です。
優しいんですよね、みなさん。しかし、同情心が弊害となって話し合いができない、その後にも請求することができない、周りに助けて、協力してほしいと言えない自己犠牲心が隠れています。
父親を子供から奪ってしまったという罪悪感からくる犠牲心もあるでしょう。
もう少しゆっくり深呼吸して考えてみましょう。
罪悪感はいりません。実際に子育てして生活しているのはあなたです。元旦那ではありません。
ママがクタクタで子供は幸せでしょうか。自分のせいでママが疲れている、と思ってしまう子もいます。犠牲心は親子にとっていいことではありません。そこに負い目を感じるのではなく互いに協力し笑顔で過ごすためにはどうすればいいかを考える方が子供にとってもいい環境づくりに繋がります。
私はシングルマザーになった当初は働きずめで実家にも頼らず周りに迷惑をかけないでおこうと必死でした。
でもそれは要らないプライドだったのです。
友達、家族、ご近所さん、行政などの支援、探せば必ずあります。
お願いしたり施設の一時預かりなど利用するのが迷惑だとか恥ずかしいとかそんな懸念はいりません。
シングルマザーで生活していくためには要らぬ覚悟より現実的な準備と自立、精神的な自立が必要です。
それと同時に自分自身のメンテナンスとして自分の時間を持つ、誰かに相談する、といったこともしていきましょう。
ママが笑顔で精神的にも肉体的にも元気に過ごしていることが物事のいい循環をうみ冷静な判断と行動にも結びつくので子供にとっても幸せなことなのです。